幾度も繰り返し通る 同じ道。
また通ると分かっていて、自ら進むその道。
手を差し伸べられるのは、突然。
ふいに手を離されるのも、突然。
わたしが自分一人で導ける正解なんて、ないと知る。
あの方の手を掴めないと
彷徨い続けるだけだと知る。
わたしに出来ることをする。
唯一出来る事だからしっかり務めようと思う。
わたしの中は、あの方で溢れ返っているのに 湧き上がる欲求を封じる。
封じたまま仕える。
封じたまま女性として生きる。
これも、あの方が敷いたレールだと思うと 心が昂ぶる。
だから、見えないあの方に 縋りつく。
今、あの方のものを しゃぶらせていただけたら
二度と離したくない。
いつも、そう思うのに
あの方に触れることさえ出来ず
指をくわえたまま
一年。
きっとわたしは この先何年触れることが出来なくても
変わらず同じことを思う。
離れていても いつも思う。
二度と離したくない。
全てが
待ちどおしい。
依存しているなんてレベルじゃないと思う。
こんな自分は みっともない。
でも、狂ってる。